履き心地抜群、独特のフィッティングシステムの傑作シューズ、Nike Air Huarache(ナイキエアハラチ)の特徴・サイズ感を解説します。
Nike Air Huaracheの基本データ
■発売:1991年
■ブランド:NIKE
■種別:ランニング
■テクノロジー:ハラチシステム、ヒールエア、フォアフットエア
■デザイナー:ティンカー・ハットフィールド
このシューズの最大の特徴は・・・
1.ハラチシステム
□ハラチシステムとは
ナイキが開発した、快適なフィットを実現する技術。1991年発売のエアハラチで初めて搭載されました。ベロとアッパーが一体となった、独特の構造が特徴です。
□ハラチの開発
デザイナーのティンカー・ハットフィールドが水上スキーをしたときに履いていたブーツを元に着想しました。両足ともにストラップのついたネオプレーンブーツで、「これならどんな足にもフィットする!」とヒントを得ました。
□名前の由来
ハットフィールドが同僚にシューズのスケッチを見せた際、ゼウスのサンダルに似ていることから「神のスニーカー」と称されました。シューズの呼び名を決めていなかったため、そこから発想し、メキシコの伝統履物「ハラチ」を名付けました。
2.ナイキエア
□ナイキエアとは
空気を注入したユニットを使った、ナイキの代表的技術です。初めての登場はランニングシューズの「テイルウィンド」でした。エアバッグをミッドソールに埋め込んだ構造になっています。衝撃吸収と耐久性を示し、ナイキエアの歴史はスタートしました。
□2つのエア
エアハラチでは2種類のエアが搭載されています。かかと部分はクッション性の高いヒールエア、前足部は屈曲性も兼ね備えたフォアフットエアを搭載しています。
3.シーンへのインパクト
□フィット・素足感覚追及シューズ
それまではソックレーサー、エアフロ―。エアカレントなどでしたが、エアハラチはその独創的な機能デザインがヒットし、カテゴリーを越えてハラチシステムが応用されました。
□ハラチシステムの展開
ランニングではエアマックス93にあたります。バスケではエアフライトハラチ、ジョーダン7などです。その他クロストレーナーやACGシリーズにも展開しています。
□エアハラチの系譜
フィット感・素足感覚を追求型シューズはその後も続き、「Tシャツのような靴」のキャッチコピーで登場しました。S,M,Lサイズが革新的な名作エアプレスト(2000)や足本来の感覚を呼び戻すナイキフリー(2004)などがあります。
サイズ感
エア ハラチ(NIKE AIR HUARACHE)は、足を包み込むようなモノソック構造が特徴です。全体としてホールド感が強く、履き口から足首周りにかけては特に狭い作りとなっています。横幅もやや狭く、甲の部分も作りはタイトめです。エア ハラチ(NIKE AIR HUARACHE)を購入する際は足幅がやや細い~普通の方でもハーフサイズUP~を選ぶ方がよいでしょう。
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